こんにちは。ちえ子です。
海外YAを読むならとびっきりぶっとんだ、キャラの濃い物語が良い!
今回の記事は登場人物たちのキャラが魅力的な本を紹介したいと思います。
この本を読めばイケてるニューヨーク育ち高校生の気分になれること間違いなし!
「ONE DAY 死ぬまでにやりたい10のこと」
ダニエル・エーレンハフト 作
古屋 美登里 訳
出版者:ポプラ社
国:アメリカ
刊行:2005/3/1
ページ数:262p
定価:1680円+税
装画:おおたうに
あらすじ
ニューヨークに住むテッド・バーガーはロック・ギタリスト志望の16歳。春休みが始まったばかりの学校帰り、親友のマークとマークのガールフレンドのニッキと事件に巻き込まれる。毒入りフライドポテトを食べたことであと24時間しか生きられないことを知ったテッドは残りの人生でやりたいことをしようと、やりたいことを書いた10のリストを実行しようとしていくが……。
おすすめポイント
やりたいことリストを死ぬまでの24時間内に大慌てで片づけていく話なので、ものすごいスピード感です。語り口はライトなので、中学生くらいからなら楽しんで読めると思います。私も中学生の時に初めて読みました。当時は中学生特有の憂鬱な気分だったので、「死ぬまでにやりたい」というタイトルに惹かれて手に取ったのですが、ものすごく明るい語りでタイトル詐欺?と思いました。原題が「10THINGS TO DO BEFORE I DIE」なのでこの邦訳はまんまなのですが、もう少し訳し方があったのでは、なんて……。
ま~とにかく主人公のテッド・バーガーと親友のマーク、マークのガールフレンドのニッキが良すぎなんです……。不憫体質の細身バンドマン+お似合いすぎるモデルみたいなカップルって構図、最高でしょ?いつも3人がブース席で押し合うようにして居座っている店「サークル・イート・ダイナー」は脂っこいにおいが立ち込めている暗い店。ニューヨークのダイナーが溜まり場なんて雰囲気最高!(このあたりに良さを感じてしまうのは一時期Dlifeにハマったからでしょうか……)3人が注文するのは決まっていてサークル・イートの5番、バーガーとポテトのコンボ。テッドがポテト、マークがハンバーガー、ニッキがピクルスを食べるんですけど、仲良しでかわいいですよね〜。
黄色がぱっと目を引く表紙は7Men侍の矢花黎くんでしょうか。(ちがう)表紙をめくったら、ライブ中の矢花黎くん!?(ちがう)
バンドマン系っていうんですか?雰囲気いいですよね……。イラストはおおたうにさん。昔よくフェリシモの広告イラストを描いていらっしゃいましたね。幼い頃好きで眺めていたものです。カバーをめくるとサークル・イート・ダイナーになっています。
キャラ立ちがしっかりしてるので、いつか映像化しないかな?と期待しています。隠れた名作、ここにあり!
著者近影もなかなかファンキーで好きです。
大体の公立図書館には置いてありますし、Amazonでもやっすく売っているのでぜひ読んでみてくださいね。